2009.9.11更新
皮むきについて
冬期間は、木と皮の間の水分がなくなり、皮がはげにくくなりますので、
杉の活動が盛んな5月〜10月くらいが、皮はぎの適期だと思います。
伐採してから、そのまま放置しておくと、木と皮の間の水分がなくなって
皮がはげにくくなってしまいますので、出来るだけ伐採したらすぐむくか、
すぐむけない場合は、2日以内にむいた方が、良いと思います。
2日以上すぎると、どんどん水分がなくなって、皮が木に張り付いて
しまいます。(だだし、これは個人で皮をむかれる方にの場合です。)
皮はぎ用専用カマについて
最初は、ナタで杉の皮をむいていたのですが、なかなか捗らずネットで、
検索すると、どうもプロの方は「カマと竹のヘラでむくらしい。」ことが分かり
ました。私は、今のところ皮を売るわけでも無いので、皮がキズついても
かまわないので、最初は市販の刃の丈が短いカマを使って杉の皮むき
をしました。なれてくると、かなり良い感じに皮をむけるようになりました。
上が市販のカマです。
下が安養寺屋さんから試作
していただいたカマです。
そんなとき、安養寺屋さんから、皮むき専用のカマを試作していただきました。
いただいたカマは、角が角張っていましたので、ヤスリで削って今のカマに
仕上げました。角があると木が傷ついたり、ひっかかったりしてしまいす。
皮は、2mくらいの丸太であれば、きれいに1枚にむけます。むく道具は
カマのみです。他の機械や道具は一切使いません。
もっと、慎重に扱えば、皮の破れもなくむけるはずですが……。
少しでも早くむきたいので、皮は破れてしまっています。(笑
チューニング前のカマで、試し剥ぎの作業中です。
杉の皮むき専用のカマです。
絶妙な角度に仕上がっています。
とても使い勝手が良いです。
カマに厚さがあって、強度もグットです。
木をキズつけない用に刃先を丸めました。
刃の背の方からも皮の間にカマが入るよう薄く削りました。
カマの背は、丸めてあります。
皮と木の間にカマを差し込んでも
皮と木がキズ付かないのと、間に入って
スムーズに皮をはがせるようになっています。
このカマを使えば、簡単に杉の皮がむけます。
ご用命の方はぜひ、安養寺屋さんにお問い合わせください。
↓安養寺屋さんにリンクしてます。